1月の着物

1月は初詣など、着物を着る機会が多くあります。

日本にはお正月に晴れ着を着る習慣がありますし、初詣を「神様への新年の挨拶」ととらえれば、振袖をはじめとする礼装を着ることは当然のことと言えます。
一方で、屋外の人混みの中で長時間過ごすという現実的な状況を考えると、着心地が楽な小紋や紬を着るのも合理的な選択です。
どちらを選ぶかはそれぞれの考え方の違いであって、どちらかが正解というわけではありません。
自分が着たいと思う物を着て構いません。

新年会も、よほど格式の高いパーティーでなければ、フォーマルでもカジュアルでも着物姿は歓迎されると思います。

1月の着物や帯と言えば、干支柄には根強い人気があります。
その年の干支でなくても、たとえば、自分の生まれた年の干支を身に付けてもよいとされていますが、やはり人の目が気になると思います。
複数の干支が描かれている物、特に、12の干支すべてが描かれている物なら、安心して毎年使えるのでお勧めです。
その他に、縁起物を散らした「宝づくし」や宝船なども、おめでたい感じがしてよいでしょう。

季節によって異なる着物の種類

着物には、大きく分けて、袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、薄物(うすもの)の3種類があります。

秋から春にかけては袷を着ます。
初夏になると単衣になり、暑くなると薄物を着るようになります。
そして暑さが収まってくると、また単衣を着て、秋には袷に戻るというサイクルになります。

袷とは、裏地付きの着物です。
具体的には、10月から翌年5月までが袷の季節とされています。
この期間は1年のうち半分以上になりますから、袷を着る機会が最も多くなります。
そのため、着物というと袷を指すことが多いようです。

単衣とは、裏地なしの着物で、生地自体は袷と同じです。
単衣を着るのは、6月と9月が目安になります。

薄物とは、透け感のある生地でできた着物で、裏地は付けません。
通常、7月から8月に着ます。

もちろん、季節の変わり目には、春なのに寒い日や秋なのに暑い日がありますし、地方によって気温差もあるため、5月に単衣を着たり、9月に薄物を着たりすることもあります。
基本的な区切りを目安に、あとは実際の気候に合わせて調整すればよいでしょう。

着物を着るために必要な物

着物を着るときには、着物と帯以外にも必要な物が色々とあります。
レンタルの場合は、通常、必要な物はすべて揃っていますが、そうでない場合は自分で用意しなくてはなりません。

大きく分けると「襦袢」「着付け小物」「和装小物」の三つです。

襦袢は着物の下に着る物で、着物に準ずる物として扱われる重要なアイテムです。

着付け小物は、着物姿を整えるために必要な道具で、外からは見えません。
花嫁衣装など特別な着物を除けば、どの着物にも共通して使えます。
美容院などで着付けを頼むときや、着付けを習うために用意するときには、着付師さんや先生によって使う道具が違いますので、必ず、指定された物を用意してください。
特に指定がなければ、呉服店やデパートで「小物セット」として一式まとめた物が売られていますから、これを購入すれば簡単です。

和装小物は、外から見える物で、着物や帯に合わせてコーディネートします。
最低限必要な物は、足袋、半襟、帯揚げ、帯締めの四つです。

着物を着てみたいと思ったら

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着物に興味を持って、着てみたいなと思ったら、どうすればよいのでしょう。

日本では、着物は代々伝えるものとされていますので、お母さんやお祖母さんが持っているかもしれません。
まずは聞いてみましょう。

残念ながら、なかった場合は、レンタルという方法があります。「貸衣装は立派で高価な物ばかりでは?」と思われるかもしれませんが、お店によっては、普段使いの着物を扱っている所もあります。また、最近では、観光地で簡単な着物レンタルをしていることもあります。

レンタルの良い点として、着た後の手入れの必要がないこと、保管場所が要らないことなどが上げられます。
また、着付けや髪のセットについても相談に乗ってくれる所がほとんどです。

自分の着物が欲しいという場合、最初は、手頃な価格のリサイクル品や既製品がよいでしょう。
購入するときは、あらかじめ予算の上限をしっかりと決めておきましょう。
十分な知識がないうちに高額な物を買ってしまうと、後悔することになりがちです。

ペチャクチャナイト大阪vo.2でプレゼンしました!

先日、大阪で行われたペチャクチャナイト大阪のVo.2でFURICLEのプレゼンをさせて頂きました。100人を超える参加者でお酒を飲みながらのカジュアルで自由な雰囲気でした。

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PechaKucha (20×20)は各20秒×20枚の写真や絵などを用いたシンプルなプレゼンフォーマット。そのフォーマットで様々なプレゼンテーションが行われるPechaKucha Nightは、東京発でありな

がら今では世界650以上の都市で開催されているイベントです。自由な雰囲気の中、クリエイティブな人が集い、アイディアや作品、時に週末のスナップさえ披露されます。
PechaKucha公式webサイトhttp://www.pechakucha.org/

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今まで、何度かプレゼンの機会があったのですが、今回は着流しで挑戦しました。特に今回良かった事はプレゼン終わった後、見つけて貰いやすく、たくさんのフィードバックを貰えた事です。

こういった場でFURICLEについて話すと、何かプロジェクトに参加したいと声をたくさん頂きます。ぜひ、ご興味ある方はご連絡下さい。

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ペチャクチャナイト大阪の次回以降の情報はこちらから
https://www.facebook.com/PechaKuchaNightOsaka

2013/8/26(月)プレスリリース

 


2013年8月26日

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海外の着物愛好家へ 着物や日本文化を届ける「FURICLE」、9/2(月)にオープン

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株式会社ソウ(大阪市中央区)は、国内のタンスに眠る8億枚とも言われる着物をはじめ日本の伝統文化に根ざした商品や情報を海外の着物愛好家に届けるサービス『FURICLE』(フリクル)を、2013年9月2日にスタートします。

弊社代表・八木創平は、京都の西陣織工房で生まれ育った背景から、海外での着物振興を模索する活動を行なってきました。Facebook上で外国人を対象とした着物コミュニティを運営するなかで、熱烈な着物愛好家の外国人や、着物に興味があるけれども手に入れる事が難しいと嘆く外国人が多く居る現状を知り、着物に憧れる外国人に、国内にある「タンスの肥やし」8億枚の中古着物を届けるプロジェクトを構想。2013年4月に行われた起業イベント『Startup Weekend Osaka』(http://osaka.startupweekend.org)に出場してチームを結成しビジネスプランを検証、最終プレゼンテーションで優勝を勝ち取りました。その後さらに準備を進め、このたび弊社の事業としてスタートするに至りました。

FURICLEの事業内容は、中古着物を中心とした和文化関連商品の海外向けインターネット販売です。従来のインターネット通販サイトでは満たせていない外国人顧客のニーズに応えるため、FURICLEでは、着物や日本文化に関する高品質な英語コンテンツを提供すると共に、インターネット通話・ビデオ通話・チャット等を積極活用して、外国人顧客との直接対話と能動的コミュニケーションを通じて関係を構築し、提案型営業やコンシェルジュサービスを提供していきます。

また、会員限定の着物プレゼント抽選などの企画による集客や、海外の着物愛好家コミュニティとのコラボレーション、着物に関わるビジネスを行っている現地外国人へのサポートメニューを提供し、海外での着物の普及活動を推進します。

FURICLEは、大阪市のグローバルイノベーション支援拠点「大阪イノベーションハブ」で提供されるLean LaunchPad Osaka等の起業家支援・ベンチャー育成のためのプログラムにも参加しており、今後ベンチャーコミュニティのネットワークを通じた海外での広報活動も展開してゆきます。

FURICLEのコンセプトや詳細については、こちらの日本語サイトをご参照下さい。
http://release.furicle.jp

FURICLEの英語サイトは9月2日にオープンします。(9月1日までは予告サイト。)
http://furicle.jp

なお、英語サイトのオープンに先立ち、クローズド・ベータテストを行っております。詳しくはプレスキットをご参照ください。

【本件に関するお問い合わせ先】

企業名:株式会社ソウ
担当者名:八木創平
Email:メールアドレス
WEB:http://sou-co.jp
住所:大阪市中央区南船場4-10-21
大阪屋エコービル507
電話:06-4708-7909

足袋

現在、着物を着るときには当たり前のように足袋を履いていますが、実は、足袋の歴史はそれほど古くありません。

足袋は洋装用の靴下類と異なり、伸縮性のあまりない生地で作られているため、足首部分が開いていて、これを「こはぜ」という金具で留めます。
「こはぜ」は、袋物の留め具などとして江戸時代には使われていたようですが、足袋に使われるようになったのは江戸時代の後期からではないかと言われています。
それまでは、足袋の履き口は紐で留めていたようです。

足袋の原型とされているのは平安時代の「しとうず」という物で、正装の際に靴擦れを防ぐために履いていました。
一方庶民は、狩りに行く時などに足を保護する必要があったため、革で足袋に似た形状の履物を作って履いていました。
室町時代以降、武家が「しとうず」ではなく革の足袋を履くようになり、以後江戸時代まで、足袋は革で作る物でした。

江戸時代に入ると革が不足するようになり(不足した理由には諸説あります)、足袋に木綿が使われるようになります。
これ以降、たとえば正式な場所では白い足袋を履くなどのしきたりが生まれ、定着しました。

文庫結び

文庫結びは、最も基本的な半幅帯の結び方ですが、袋帯の基本の結び方でもあります。
半幅帯や袋帯の変わり結びは数多くありますが、その多くは文庫結びからの派生系と言えます。
浴衣用の作り帯として売られている物は、ほとんどが文庫結びの形に仕上げられています。

現在ではお太鼓結びの方が一般的になっていますが、歴史は文庫結びの方が古く、1700年代の後半くらいに始まったと言われています。(お太鼓結びは1800年代に入ってから)
江戸時代、女性の帯の結び方には特に決まりがなく、それぞれの好みに合わせて自由に結んでいたようですが、武家の女性に関しては多くが文庫結びをしていたとされています。
おそらく、庶民が愛好していた垂れを下げた形よりも、垂れを帯の中にしまってきちんと整えた文庫の方が、武家の美意識に合っていたのでしょう。

文庫結びは若い女性の結び方だと言う人もいますが、見た目が可愛らしいためにそう思われているだけで、年齢に関係なく結んでよい結び方です。