日本刺繍

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日本刺繍とは、日本の伝統的な刺繍技法の総称です。
帯に使われることが多いのですが、振袖や訪問着などの着物に使われることもあります。
京都の京繍、金沢の加賀繍、東京の江戸刺繍がありますが、技法が異なるわけではなく、色使いや図案にそれぞれの土地の好みが反映されていると考えてよいでしょう。

刺繍糸を含めて一般的に糸には撚りがかかっていますが、日本刺繍では撚りがかかっていない糸も使うという特徴があります。
撚りの有無や程度によって光沢や厚みが変わるので、使い分けて表現の幅を広げているのです。

日本刺繍の縫い方には46あるとされていますが、そのうち代表的な物として次の物があります。

【平繍】(ひらぬい)
糸を並行に渡して面を埋める方法。フランス刺繍のサテンステッチに似ています。

【相良繍】(さがらぬい)
結び目を並べて模様を描く方法。フレンチノットステッチに似ています。

【駒繍】(こまぬい)
太い糸を図案に合わせて置き、細い糸で留めて固定する方法。コーチングステッチに似ています。

【芥子繍】(けしぬい)
細かく縫っては結び目を作り、面を埋める方法。平繍の上に相良繍をしたような仕上がりになります。

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