中国刺繍

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中国刺繍とは、中国で行われている刺繍の総称です。
日本には、6世紀頃に仏教と共に伝わったと言われています。

中国の刺繍にも様々な物がありますが、その中で相良、蘇州、スワトウの3つは「三大刺繍」とも呼ばれ、着物や帯にも使われています。

相良刺繍は結び目を細かく並べる技法で、仕上がりが丈夫です。
歴史も古く、紀元前から作られていたと言われており、日本でも奈良時代には行われていたようです。
この技法は「相良繍」として日本刺繍の技法にも取り入れられています。

蘇州刺繍も歴史が古く、相良刺繍と同様に2000年以上前から作られていたとされています。
非常に緻密な刺繍で、髪の毛の1/3ほどの太さの糸を使って絵柄を描いていきます。
細い糸を使うため、刺繍面が盛り上がらず、写実的な描写が可能になります。

スワトウ刺繍は、19世紀頃にイタリアの宣教師がヨーロッパの刺繍を中国に伝えたのがきっかけで、ヨーロッパと中国の技法が融合して生まれた刺繍とされています。
元々は綿や麻に施していた刺繍ですが、繊細で美しい柄が人気となり、現在では正絹の訪問着や帯にも使われています。

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