同じ日本の中でも、着物の着方が地方によって違っていることがあります。
大きな違いがある例として、帯を右から左に巻くか、左から右に巻くかという違いがあります。
自分の体の前を帯が右から左に向かうようにして巻くのを関東巻きと言い、その逆が関西巻きです。
その名の通り、日本の東の方では関東巻き、西の方では関西巻きが主流です。
手先と呼ばれる部分が左右どちらに出るかの違いがある以外、どちらの巻き方でも仕上がりは同じです。
ただ、帯のお腹側の柄(腹紋)が、関東巻きと関西巻きで違う側が出ることに注意が必要です。
自分で着る場合は、自分がやりやすい方で気に入った柄が出る帯を選ばないと後悔します。
人に着せてもらう場合は、どちらを出したいか先に確認しておいて、そちらが出るようにはっきりと依頼しましょう。
両方の巻き方ができると、二通りの腹紋が入っている帯の両面を使い分けたり、一方の面が汚れた時に反対側を使えたりして便利です。