金箔

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豪華な着物には金色の装飾が施されていることがあります。
多くの場合、細かい部分は金泥(きんでい)で描かれ、広い部分には金箔が貼られています。

着物に金箔を貼ることを箔置(はくおき)と言います。
金箔以外に、銀箔、白金箔なども使われます。
箔置の中にも様々な技法がありますが、一般的な物として「摺箔」(すりはく)があります。
摺箔は、金箔を貼りたい部分に糊を塗り、ここに金箔を貼り付け、乾いてから余分な金箔を取り除くという技法で、最も豪華な仕上がりが期待できます。

金箔や銀箔は金属ですが非常に薄く、しっかりと糊付けされるため、簡単に剥がれることはありません。
とは言え、絶対に剥がれないわけでもありません。
しまう時には金箔の上に薄紙を当てる習慣がありますが、これは、万一金箔が剥がれたときに、畳んだ反対側に付いてしまうのを防ぐためです。

なお、少し昔の着物には粗悪な箔や糊が使われていたこともあるので、リサイクル品を買う時にはよく見て、変色や剥がれがないか確認すると良いでしょう。

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