Furicle Market終了のお知らせ

日本の個人から直接海外の個人に販売できるコンセプトでスタートしたC toC のマーケットプレイスFuricle Marketですが、個人が海外に直接出品するにはまだまだ課題が多く2016年12月31日を持ってサービスの終了を致します。

 

LINEスタンプ販売決定!

なんと!!このたびFURICLEよりLINEスタンプを販売することになりました!

現在スタンプ申請中ですので、もう少々お待ちくださいね♪

販売開始時には改めて告知させていただきます!

news-_bnr

紅型(びんがた)

紅型は、沖縄地方を代表する染物です。
名前からは「赤い型染め」がイメージされますが、「紅」は「色」のことで、「型」は「模様」のことです。
つまり、多色使いの模様を指して「紅型」と名付けられました。
「びんがた」と呼ばれるようになったのは明治時代、「紅型」と表記されるようになったのは大正時代からと言われていますが、紅型が作られるようになったのは14世紀頃で、現在とほぼ同等の技術が確立されたのは1700年代ではないかと言われています。

生地の上に型紙を置き、色を付けない部分に防染糊を置きます。
その後、明るい色から暗い色の順に色付けをしていきますが、色を付けるたびに「隈取り」というぼかしを入れる作業を行います。
このぼかしから紅型特有の色使いが生まれるのです。

沖縄地方はそれ以外の地方と気候や文化が大きく異なっていたため、柄の選び方や使う染料も異なっていました。
他地域との交流が増えるに従い、友禅染めなどの影響も受けるようになりましたが、独特の雰囲気を持っていることは現在まで変わっていません。

注染(ちゅうせん)

注染は、布を染める方法の一つで、明治時代の末に生まれました。
代表的な産地は静岡の浜松で、現在は手ぬぐいや浴衣に広く使われています。

生地の上に1メートルほどの長さの型紙を乗せ、染めない部分に防染糊を置きます。
作業が終わると布を折り返し、次の1メートルの柄がピッタリと合うように揃えて、再度型紙を乗せて防染糊を置きます。
これを何度も繰り返し、24枚から48枚重なった状態にしてから、一番上に防染糊で色ごとの仕切りを作ります。

仕切りの中に染料を注ぎ、布の下からポンプで染料を吸い込むと、重なった布すべてに同じ模様が入ります。
染まったら、糊と余分な染料を洗い流して完成です。

このように染めるため、注染は裏も表も同じように染まり、折り返した部分で柄を継いだようになります。
てぬぐいの場合、折り返した部分で切ってしまうため目立ちませんが、浴衣の場合はよく見るとわかります。
不良品ではないかと心配する人もいるのですが、これは注染の特徴なので安心してください。

尺貫法

着物を仕立てる時には、サイズを尺、寸という単位で表す習慣があります。
これは、日本で昔から使われている尺貫法という単位の表し方です。

ただし、日本でも正式な単位の表し方はメートル法ということになっているので、センチメートル単位で測り、業者や職人が換算するというやり方が多いようです。

実は、尺や寸には二つの体系があり、着物を仕立てる時には「鯨尺」という体系を使います。
一般的に、1寸=3センチ、1尺=30センチと言われていますが、こちらは「曲尺(かねじゃく)」という体系で、建築などで使われている単位です。
鯨尺では、1寸=約3.8センチ、1尺=約38センチになります。

着物はメートル法が導入される前から存在していた物なので、反物の大きさや寸法の割り出し方法などはすべて尺貫法を前提に決められています。
尺貫法とメートル法を対応付けようとしても割り切れず端数が出るため、現在でも着物を扱う現場では鯨尺が使われており、時々、尺貫法表示で着物などが売られているところも見かけます。

有職文様(ゆうそくもんよう)

有職文様とは、平安時代の貴族(公家)が使っていた文様の総称です。
伝統的で格式の高い文様として、着物や帯の柄に広く使われています。
幾何学模様が整然と繰り返されるような柄が多く、季節感がないため一年中使えるのも便利な点です。

元々は中国から伝わった文様を日本風にアレンジした物で、バリエーションも豊富です。
種類が多すぎて具体的にどの柄が有識文様かを示すことは困難ですが、代表的な物をいくつか上げます。

【立涌(たてわく)】
波線が並んで、膨らんだ部分とくびれた部分が交互に続いている文様。
「立涌に花」と言えば、立涌の膨らんだ部分に花が描かれている柄になります。

【亀甲】
六角形が整然と並んでいる文様。
六角形の中に、さらに別の文様が描かれていることもあります。

【七宝】
同じ大きさの円を円周の1/4ずつ重ねて並べた文様。

【八つ藤の丸】
十文字型の花の文様を、藤の花の文様で丸く囲んだ物。
2つ1組の藤を4組使って囲むので、合計8つの藤の花で丸ができることから「八つ藤の丸」と呼ばれます。

「体型を補正する」とは

着物を着るときの手順に「体型を補正する」という段階があります。
成人式の振袖の着付けなどを頼むと、補正用にタオルを用意するように言われることもあります。

着物は直線的に作られているため、凹凸の多い人の体に着せようとすると、どうしても皺が寄り、着た後でずれてきます。
そのため、凹凸を埋めてできるだけ「寸胴」にします。これが補正です。

専用の道具もありますが、タオルとハンカチが数枚あれば十分です。
ウエストにタオルを巻いてくびれをなだらかにし、胸元がぱかぱかしてしまうときはハンカチを入れて埋めます。
胸の大きな人はタオルを巻いて固定しますが、押しつぶすほどきつく巻いていたのは一昔前のことで、今はそこまではしません。

式典の振袖など、特にきれいに写真に残したい場面ではもう少ししっかりと補正しますが、それ以外では簡単に済ませるのが現在の主流です。
中には全く補正しないという人もいます。
ただ、ウエストにタオルを巻いておくと滑り止めや汗取りの役にも立つので、これだけはやっておくと良いです。

小袖

小袖とは、現在の着物の原型となった衣類とされていますが、時代によって形状が変わっており、現在の着物も広い意味の小袖に含まれます。
小袖の定義としては、日本の古来からの衣類のうち、袖口の開き方が小さく、前を打ち合わせて着る物を指します。

原型は3世紀に中国から伝わった服ですが、小袖という衣服の形が定まったのは平安時代とされています。
平安時代には重ね着の習慣が広まっており、小袖は下着の扱いでした。

やがて重ね着が簡略されるようになると、小袖が表から見えるようになります。
平安時代の終わり頃には既に庶民の普通の服が小袖になり、鎌倉時代には武士階級でも小袖が一番表になるような着方をするようになりました。
その後、少しずつ形を変えていった小袖は、江戸時代の後期には現在の着物とほとんど同じ形になったのです。

現在の着物を小袖と呼ばないのは、袖が大きくなって「小袖」という名前になじまなくなったからだと言われています。
現在では、小袖と言うと、古い時代の着物を指すことが多いようです。
また、これとは全く別の意味で、綿を入れた絹の着物も小袖と言います。

着流し

男性が着物を着る場合、通常は袴を着けて、羽織を上に着ます。
袴も羽織も着けない状態を「着流し」と言います。
最近は、羽織を着ていても、袴を着けていなければ着流しと言うこともあるようです。

男性の着物の場合、袴と羽織の両方を着用するのが最も正式で、その次に正式なのが袴なしで羽織のみ、最もカジュアルな服装が袴も羽織も省いた状態、つまり着流しとなります。

江戸時代には、武士は袴を穿くのが通例で、身分の高い商人は羽織を着るのが普通でした。
時代小説で登場人物の服装を特に着流しと強調することがあるのは、そういったルールからはみ出した人物であることや、気を許している場面であることを示す目的があると考えられます。

女性は、男装をする場合を除けば、どのような着方をしても着流しとは言いません。
女性の場合、袴も羽織もない状態が正装なので、カジュアルな服装であることを意味する「着流し」という言葉で表現すると矛盾してしまいます。

虫干し

着物は、年に一度は広げて風を通すと長持ちすると言われています。
この作業を「虫干し」と言います。

虫干しの目的は、害虫の卵や害虫そのものを除去し、湿気を取ることにあります。
そのため、晴れ続きの乾燥した期間に行います。
昔は夏の土用(7月の終わりから8月の初めくらい)に行うことが多かったそうですが、この時期は天気が変わりやすく、意外に湿気も高いので、地域にもよりますが秋や冬の方が適していると思います。

干す時に日光に当てると色あせの原因になるので、室内の方が良いです。
できれば一枚ずつ着物ハンガーに掛けて干しますが、スペースがない場合は、たとう紙を開いて畳んだまま置いておくだけでも効果があります。
しまうまでに一度は開いて、虫食いなどがないか確認しましょう。
お昼頃に4時間くらい干しておくと良いようです。

どうしても面倒な場合は、タンスを開けっ放しにして風を通します。
また、頻繁に着る着物は、着た後できちんと乾燥させていれば虫干しの必要はないでしょう。