着物と帯のコーディネートは楽しみの一つなのですが、初心者にとっては難しいことです。
洋装では難しい「柄×柄」が基本になるため、戸惑ってしまうのだと思います。
洋装では全体を同じ系統でまとめると落ち着きますが、和装の場合、着物と帯を似た感じにするとメリハリがなくぼやけた印象になりがちです。
大きな柄の着物には細かい柄の帯、明るい色の着物には落ち着いた色の帯というように、あえて対照的にする方が綺麗に見えます。
同系にする場合は、帯揚げや帯締めを反対色にしたり、大きめな帯留めを使ったりしてアクセントを付けるとよいでしょう。
また、呉服店などではよく「着物の柄の一色を帯のメインの色にする」ことを勧められます。
たとえば、紺地に黄色の花が描かれた着物には、黄色の帯を合わせると良いそうです。
この考え方は、帯揚げや帯締めを選ぶときにも使えます。
この例の場合、全く違う赤の帯を合わせても、黄色の帯揚げと帯締めを合わせると、全体的にうまくまとまります。