茶道と着物は、切っても切れない関係です。
茶道の作法の中には、たとえば、袱紗を懐から取り出して帯に付けるというように、着物を着ていることが前提となっている動きがあります。
そのため、茶道の指導者には、着物に詳しい方が大勢います。
一方、着物が日常着でなくなった現代、茶道を習うために着物を着なくてはいけないというのは現実的ではありません。
そのため、洋服でも茶道を始められるように、色々な工夫がされています。
代表的な物が「稽古着」と呼ばれるベストのような物で、ちょうど着物の上半身から袖を取り外したような形をしています。
茶道を始めるために着物を準備しようと考えている方は、先生ごとに方針が異なりますので、自己判断はせずに先生に相談してください。
なお、客として茶会に呼ばれた場合は、必ずしも着物を着る必要はありません。
どのような服装のお客様も平等にもてなすことが、茶道の精神です。
もちろん、場に合った着物を着て行けば大変に喜ばれますから、可能であれば着ることをお勧めします。