帯留めとは、帯締めに通して帯を飾るアクセサリーです。
一般的には三分紐と呼ばれる、少し細くて短い帯締めに通しますが、帯留め自体が大きい場合は通常の帯締めに通すこともあります。
通常、礼装には帯留めを合わせませんが、これは帯留めの格式が低いためではなく、礼装用の帯締めは太く、帯留めを通せないためだと考えられています。
そのため、訪問着に帯留めを合わせて式典に出席するような着こなしは、普通に見られます。
ただし、お茶席の着物には、帯留めを使わない方がよいでしょう。
華美を嫌う茶道に装身具の帯留めは似つかわしくありませんし、道具を傷つける可能性がある硬い物は持ち込まないのがマナーとされています。
帯留めには難しいルールはなく、着物と帯に合いさえすれば、自由に選べます。
ブローチなどを加工して自作する人も多くいます。
あらかじめ帯締めに帯留めを通しておくのではなく、帯締めを締めた後で取り付けるタイプもあります。
こちらの方が使い方は簡単ですが、落としてしまうことがあるので注意が必要です。