Pocket
LINEで送る

「着物に紋を入れる」と言ったときの「紋」とは、家紋を指します。
家ごとに代々伝えていくものですが、庶民が家紋を使うようになったのは、江戸時代からだとされています。

家紋のしきたりは地域によって異なり、特に女性が結婚した後、嫁ぎ先の紋を使うか、実家の紋を使うかについては、その家や土地柄によってまちまちです。
そのため、着物に紋を入れる際には、親や義理の親の判断に従います。

日本の中でも、特に関西地方で多く見られるのが「女紋」という習慣です。
これは、母から娘へと継いでいく紋のことですが、他の地域では単純に女性の実家の紋を女紋と言うこともあります。

着物には家紋を入れるものと言っても、貸衣装ではそういうわけにいきません。
また、外国出身者はそもそも家紋を持っていませんし、長い間に家紋がわからなくなってしまったという人もいます。

そのような場合、通紋(とおりもん)と呼ばれる汎用的な紋を使ったり、新しくデザインした紋を使ったりします。
この、通紋や新しい紋を女紋と呼ぶこともあります。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です