着物を着たときに履く履物には、大きく分けて草履と下駄があります。
草履と下駄の違いを定義することは意外に難しいのですが、概ね、木製は下駄、それ以外は草履と考えればよいように思われます。
下駄は普段着用で、草履は礼装から普段着用とされています。
草履はさらに礼装用と普段着用に分かれますが、踵が高い物が礼装用、低い物が普段着用です。
草履の中で、台(足を乗せる部分)がイグサや竹皮などで仕上げられている物は夏用です。
ただし、改まった式典以外では、それほどこだわらなくても大丈夫です。
浴衣の場合、洋装用のサンダルを履く人もいますが、似合っていれば問題ありません。
草履も下駄も、小さめの物を履いて踵を少しはみ出させるのが格好いいとされています。
小さめでも歩きにくくはなく、むしろ大きすぎると歩きにくいので、選ぶときには注意してください。
伝統的な着物用の履物は、左右同じ形をしているのが特徴です。
定期的に左右を入れ替えると、踵の一方だけがすり減るということがなくなり、より長く履けます。