着物や帯を作る技術を和裁と呼び、洋服や小物を作る洋裁と区別することがあります。
和裁と洋裁では使う道具が異なりますが、最も大きな違いは、和裁ではミシンを使わないことにあります。
着物は何度もほどいて仕立て直す習慣があるため、針穴が残るミシン縫いは今でも敬遠されています。
ただし、浴衣など仕立て直すほど使い続けない着物は、コストダウンのためにミシンで縫うことがほとんどです。
自分で着物を縫う場合、手縫いは大変ですので、仕立て直さないことを前提にミシンで縫ってしまって構いません。
本来は型紙類を使わず、計算で割り出した位置に印を付けて裁断していくのですが、そのためには和裁の知識が必要です。
現在は浴衣の型紙も売られていますので、これを使えば洋裁の知識と技術だけで浴衣や単衣の着物を作れます。
型紙によって作り方が多少異なりますが、基本的にはすべて直線縫いで、ボタンなどの付属物も付かないため見た目よりは簡単だと思います。
衿周りだけ少し難しいのですが、ここがきれいにできていると完成度がグッと上がるので頑張りましょう。