着付師とは

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着付師とは、お客様に着物を着せる人のことですが、必ずしも着物を自分で着られない人が依頼するわけではありません。
自分で着ることができる人でも、礼装は着付師に頼むことが多いようです。

平安時代の末期、身分の高い人たちの間で仰々しい形の装束が流行しはじめ、この装束を綺麗に着るために特別な技術が必要になりました。その技術を衣紋道(えもんどう)と言い、技術を持って着付ける人を衣紋者と言います。
この衣紋者が、着付師の始まりと考えられます。

この頃はまだ上流階級だけで必要とされていた職業ですが、江戸時代になって庶民の間で幅広の帯が流行するようになると、帯を一人で結ぶのが難しくなり、現在のような形の着付師が出現したと言われています。
着付師は、最近になって現れた職業ではなく、実は意外に古くからある職業なのです。

なお、京都の舞妓さんの着付けは、ほとんどの場合男性の着付師が行います。
舞妓さんの着物は非常に豪華で重く、着せるにも体力が必要になるためです。

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