八掛

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八掛とは着物の裏地の一種で、袷着物の縁に近い部分に使います。
洋服とは違い、裏地である八掛の方が少しだけ外に出て、表から見えるようになっています。
これは、擦れやすい縁を保護するためで、裾や袖口は先に八掛が傷むようになっています。
傷んだ八掛は専門店で付け替えてもらうことができます。

八掛には、八掛用の汎用的な布を使う場合、共布を使う場合、表地に合わせて特に作った布を使う場合があります。
礼装には共布を使う習慣があり、それ以外では共布と別布のどちらも使われます。

また、全体が一色の物と、白に向かってグラデーションになっている物があり、グラデーションになっている物は「ぼかし八掛」と呼ばれます。
これは、表地の色が薄い場合に、八掛と胴裏の境目が表に映ってしまうことを防ぐために作られた物です。
どちらを使うかは好みの問題で、決まりはありません。

八掛の色は着物の印象を左右するため、傷んでいなくても、飽きてしまった着物の八掛だけを付け替えることもよくあります。

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